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スタイリスト・野口強さんが解説!おしゃれ賢者に聞く定番「スニーカー」のABC

スタイリスト・野口強さんが解説!おしゃれ賢者に聞く定番「スニーカー」のABC

ファッションの一部として欠かすことのできないアイテムとなった「スニーカー」。とりわけ、世界中で一大ブームとなっているナイキの「エアフォース1」を筆頭に、定番といえるスニーカーはファッションのプロたちにとっても普遍的なアイテムであり、ワードローブのスタメンとして君臨している。 そんな定番のスニーカーだが、それぞれの特徴や履きこなし方、メンテナンスの方法はどのように異なるのだろうか? 今さら聞けない定番スニーカーに関するあれこれの「きほん」を、業界内でも絶大な支持を集める スタイリスト・野口強さんが分かりやすく解説。 ファッションプロたちが愛用する「定番」 スニーカーもシェア! スタイリスト・野口強さんが解説するスニーカーの基礎知識 スニーカーの「トレンド」変遷 本来は、クラシックなものがベースだったスニーカーブーム。90年代になり、ナイキのエアマックスやエアジョーダンなどが台頭し一大ブームとなりました。 その後、2000年代には、爆発的なブームが起きた90年代から一転、一気に下火に。ファッショントレンドのモード化もあり影を潜め、熱狂的なスニーカー好きも一定数はいましたが、元気はなかった時代ですね。 そこから時を経て、ラグジュアリーメゾンがスニーカーを発売、スニーカーブランドとコラボレーションするなどの潮流となったのが2010年代です。 スニーカーの「履き方」変遷 90年代は、各々が好むスタイルにスニーカーを合わせることが多く、とてもカジュアルだったと思います。前述の通り、ファッションのモード化が進んだ2000年代には、スキニージーンズ×スニーカーなど、合わせ方も変化していきましたね。 一方で、現在はジル サンダーやOAMCのスニーカーなど、ルーズなシルエットに合わせてもマッチするボリュームスニーカーが増えました。ルーズなストレートパンツにスニーカー…といったコーディネートが、メインストリームになってきていると感じています。 ファッショントレンドとの関係性は? 90年代のスニーカーブームは、ファッショントレンドと連動していたというよりも、スニーカー単体として人気が過熱していた現象です。また、現在ラグジュアリーブランドがこぞってスニーカーを発売しているのは、前述の2010年代のように、トレンドアイテムとして提案している形ではありません。 ファッショントレンドの一部として提案されてきたスニーカーというアイテムが、今は”バズることで売れる”という形にシフトしてきている。現在は、ファッショントレンドとは別物として歩みを進めているというイメージですね。 野口さんの「スニーカー」のこだわり 元々オールドスクールスタイルが好きで、コンバースのオールスターやアディダスのスタンスミス、ヴァンズを好んで履いてきました。スキニーパンツならヴァンズやコンバース、メゾン マルジェラのワイドパンツにコンバースを合わせたりもします。着るアイテムも昔からほとんど変わっていないので、そこは変わらない部分ですね。 80~90年代には、ナイキのスニーカーなどを履いていましたし、定番の「エアフォース1」ももちろん持ってはいますが、今はあまり履くことはないですね。 それから、ハイカットのモデルも面倒くさいので履かないです(笑) シューレースに関しては、上まできっちりとしめる派。また、コンバースのオールスターは木型が変わり、現行品は少し広くなっているのですが、自分は昔の細いシルエットの方が好みです。ヴィンテージのものは現行品よりもシュッとしてるので、見るとすぐに違いが分かると思います。 ただ、現行品の方がソールやクッションは進化していますね。昔は一日中履きっぱなしで腰が痛くなることもありましたが、現行品の履き心地はかなり良い。そういった点では、スニーカーも日々進化し続けているのです。 代表的な4つの定番スニーカーはどのように履いていますか? 野口さんが私物を特別に公開!「スタンスミス」や「エアフォース1」が美しい「白」のワケは? アディダス「スタンスミス」 元々の白い色をキープして履きます。ただ、新品の状態はあまり好みではないので、履きジワなどは気にしていません。小綺麗なルックに合わせたいので、故意に汚すことはありませんね。 ナイキ「エアフォース1」 スタンスミスと同じく白が基調のスニーカーなので、綺麗な状態のまま履きたいスニーカーです。 ヴァンズ&コンバース「オールスター」 スケータースタイルなどのルーズなコーデ、スキニーなどのロック系にも合うスニーカーなのですぐ汚します。履き始めからゴムをわざとこすったりして、新品のまま履くことはないです。合わせる服にもよりますが、綺麗すぎると合わないスニーカーだと思います。 ナイキ「エアフォース1」が世界的な人気に。現在のスニーカートレンドの特徴は? 「エアフォース1」は、日本人であれば一人一足は持っていそうなほどの定番スニーカー。また、日本人の方がスニーカーに対する感度は高いので、欧米の方が遅れてブームがやってきている印象です。欧米でも「若い時からヴァンズ一択」という人はいますが、日本人の熱量とは違います。90年代から履き続けているという人も多いのでは? 現在、スニーカーのコラボレーションやリモデルは過熱していますが、スニーカーの原型のタイプは今も変わっていません。リバイバルは起きているものの、形を変えてスニーカーブームは続いているのです。 こだわりのスニーカーラバーは野口さんだけではない。 本誌でもおなじみのおしゃれプロたちの愛用スニーカーもASK! おしゃれ賢者愛用の「スニーカー」を拝見! 田中雅美さん:スタイリスト Q:代表的な4つの定番スニーカーはどのように履いていますか? ナイキ「エアフォース1」 ヒップホップカルチャーなどで目にするように、真っ白のまま、ピカピカの状態で履くのが好みです。 アディダス「スタンスミス」 こちらも綺麗なまま履きたいですね。お手本はフィービー・ファイロです。 ヴァンズ オーセンティックも持っていますが、どちらかというとオールドスクールとスケートハイの方を愛用しています。オリジナルモデルを踏襲した「アナハイム ファクトリー コレクション」を選ぶようにしているのも私のこだわりです。 私は、できれば綺麗に履きたい派。ヴァンズのスニーカーはヘビロテしているので、私の場合はすぐに”味”が出てしまうからです。そのため、できるだけいくつかストックしておくようにしています。ボロボロになってしまったものはロケ用に…笑 コンバース「オールスター」 愛用しているのは、古着屋で購入したMADE IN USAのデッドストックのため、そもそも購入時からソールが黄ばんでいたりします。なので、そこまで気を使わず履いていますね。汚れたら洗濯機で洗って、少しキュッと目が詰まった雰囲気も好きで楽しんでいます。 Q:過去と現在で履き方に違いなどはありますか?また、いま旬だと思われる履きこなし方は? 若い頃とは着ている服も違うので、スニーカの履き方ももちろん違います。ですが、昔よりも今の方がスニーカーが好きかもしれません、大人になってから、さらに魅力的に感じています。 名品と言われるスニーカーの驚くほどのシンプルさ、ミニマルなムード、それでいて洗練された存在感…それらを活かすため、今の気分は、足元にボリュームを出したり、バランスを崩した履き方です。 Q:ナイキ「エアフォース1」が世界的な人気に。現在のスニーカートレンドの特徴は? モードなルックでも、「エアフォース1」を合わせると途端にこなれた印象に。色、シルエット、ボリューム感が、今の気分にぴったりと合っているのだと思います。 単なる”カジュアルなスニーカー”というよりは、ヒールやドレスシューズを選ぶように、どんなスタイルにでも合わせられる、そして合わせても良いということを人々が理解したのだと思います。 トレンドを超越した名作、そして、長く愛されてきたアイテムの底力か、このような日常になった今だからこそその魅力に気づいた人は多いのでは? 快適なことは悪いことではないという事実に目覚め、その履き心地はもちろんのこと、歴史に裏打ちされた本質を多くの人が欲しているのではないかと思います。 林田明子:『ハーパーズ バザー』ファッションディレクター Q:代表的な4つの定番スニーカーはどのように履いていますか? ナイキ「エアフォース1」 購入時の白さとシルエットを、できるだけキープして履いています。最近はハイカットのモデルがずっと欠品していたので、ジョーダンに浮気中ですが(笑)。 アディダス「スタンスミス」 こちらは70年代の香りがするので、むしろ少し汚れてもいいと思って履いています。 ヴァンズ 私はヴァンズのスニーカーは履いたことがないです…。 コンバース「オールスター」 「オールスター」に関しても、私のスタイルにはマッチしないので履かないですね。 Q:過去と現在で履き方に違いなどはありますか?また、いま旬だと思われる履きこなし方は? 基本的にスカートと合わせることが多いです。以前はミニ丈のスカートに合わせることが多かったのですが、最近はパンツにも合わせることがあります。 ハイカットのエアフォース1を、ボリュームのあるトラックパンツや90年代風のカーゴパンツに合わせるのも素敵だなと思っています。ただ、カジュアルになりすぎないようにパンツは色や素材にこだわり、ジュエリーもつけて、カシミアのニットなどと合わせたいですね。 Q:ナイキ「エアフォース1」が世界的な人気に。現在のスニーカートレンドの特徴は? 目まぐるしく変わるコラボや、ラグジュアリーブランドのスニーカーブームを経て、オーセンティックなアイテムにも目がいくようになったという気がします。 もちろん、新作やコラボの魅力もありますが、やはりオーセンティックなアイテムが持つ大人っぽさやシックなイメージは素敵。ストリートスタイルでというよりは、さりげなくカジュアルダウンできるアイテムというイメージで履くと、その原点に戻ることができるのではないでしょうか。 Read Full Article